【永久保存版】革靴のさまざまな汚れの落とし方をまとめました!

靴には、履けば必ずと言っていいほど汚れがつきます。

何かをこぼしてシミができる、どこかにぶつけて傷ができる…… 注意していても、ふとした拍子に汚れはついてしまいます。

汚れやすいのは靴の外側だけでなく、内側も同じです。長年履いていると靴の中にはホコリがごっそり溜まっています!

キャンバス地のスニーカーなどであれば、服を洗うのと同じ要領で洗うこともできるでしょう。

しかし、革靴の場合は素材が革です。キャンバス地などの布に比べると取り扱いがデリケートで、汚れの落とし方にも気を使う必要があります。

今回は、革靴のさまざまな汚れの簡単な落とし方を一挙にご紹介したいと思います!

革靴によくある汚れの種類

まずは革靴によくある汚れの種類を簡単に見ていきます。

汚れの種類によって落とし方は異なるので、実際に汚れ落としをする場合は、事前にどの汚れに該当するか確認しておきましょう。

汚れの種類を簡単に見た後にそれぞれの汚れの落とし方を解説します。

水シミ

まずは水シミ。雨にびっしょり濡れたときやジュースをこぼしてしまったときなどにできるシミです。

このシミは、雨に濡れることで革の染料がにじみ出ることによってできたり、ジュースの成分が革に浸透することによってできたりします。

靴の表面に水が染みた跡が残るのが特徴です。

水シミの落とし方へ

油シミ

同じシミでもこちらは油を含んだシミです。

ラーメンの汁やパスタのソースなどを飛ばしてしまったときに、油分が染み込んでできます。

革にじんわりと黒い跡が残っていると、油のシミである可能性が高いです。

油シミの落とし方へ

傷や擦れ

階段の角やちょっとした段差でこすったりするとできる傷や擦れ。

「汚れがついている」というよりは、傷がついて「汚れに見える」という表現が正しいかもしれません。

表面に傷がついているのが見えたり、擦ったような線が見えたりすれば、この汚れに該当します。

傷や擦れの落とし方へ

ぬかるんだ場所を歩くと泥がつきます。

この写真は、この記事を書くためにわざと泥水に足を突っ込んで汚しました(悲)

写真はすこし大げさかもしれませんが、雨の日には程度の差はあれど、泥がつくことがあります。

泥の落とし方へ

靴の内側の汚れ

ホコリや靴下の繊維などは気づかぬうちに靴の中にどんどん溜まります。

写真では分かりませんが、この靴もつま先の方にホコリが溜まっています。

目に見えずらいので、半年に一度など頻度を決めて掃除するのがいいかもしれません。

中敷の黒いシミ

何年も履いて汗が蓄積すると、中敷やヒールに黒ずんだシミができます。

ホコリがついて黒く見えているようなシミであれば落とすことができますが、残念ながら、汗が蓄積してできた黒ずみは綺麗に落とすことはできません。

汚れの落とし方ではなく、アルコール除菌シートで殺菌する方法を後ほどご紹介します。

では、今見てきた汚れのそれぞれの落とし方を順に解説していきます。

靴の内側の汚れの落とし方へ

水シミの落とし方

水シミは、綺麗な水で濡らしてシミをぼかすことで目立たないようにします。

水で濡らしてぼかすことによって、シミの原因となっている不純物を分散させるようなイメージです。

準備するもの

  • 軽く絞った濡れタオル

手順

黄色く囲ったところに水シミができています。

軽く絞った濡れタオルで、靴の表面を抑えるようにして、シミのあたりに水分を滲ませていきます。

滲ませていくと下のような状態になります。

後は風通しのいいところで 1 ~ 2 時間陰干しします。

すると、このようにシミが消えます。簡単ですね!

それでも落ちない時は…

この方法を試しても綺麗にならないときは、革靴をまるごと洗う方法があります。

シミができて時間が経っていたり、革に汚れが沈着してしまっていたりすると、丸洗いして汚れを浮かせて落とさねばなりません。

「革靴なのに、丸洗いしちゃって大丈夫?」と思う方もいらっしゃると思いますが、こちらの記事でできるだけ元の風合いを残したまま水洗いする方法を紹介しています。

革靴が雨に濡れた!正しい乾かし方と雨染みの消し方・予防

油シミの落とし方

油のシミは、ゴムのりで目立たなくすることができます。

ゴムのりの分子が油分を吸収するため、塗って剥がすだけでシミ抜き効果があります。

準備するもの

  • ゴムのり

この記事ではこちらのゴムのりを使用しています。

手順

親指の付け根あたりに油シミがあります。

落とし方はいたって簡単。ゴムのりを塗って剥がすだけです!

写真のように、油汚れがついた部分をしっかり覆うようにゴムのりを塗ります。

乾くまで、だいたい 5 分ほどかかります。

本当に大丈夫なのか心配になる絵ですが、辛抱して待ちましょう。

ゴムのりが乾いたら、ペロペロと剥がします。

こちらが、一度ゴムのりを塗って剥がした状態の写真です。

この「ゴムのりを塗って」「剥がす」作業を、何度か繰り返します。

3 回ほど繰り返すと、このようにシミが消えて綺麗になりました!

傷や擦れの落とし方

擦れや傷は、色付きのクリームを使って目立たなくします。

革の表面は一度傷ついてしまうと、元に戻すことはできません。色付きのクリームで色を整えて、傷や擦れを見えないようにします。

準備するもの

  • 布(使い古した T シャツなど)
  • 色付きの乳化性クリーム

この記事では、色付きの乳化性クリームとして、モゥブレイのクリームナチュラーレを使用しています。

乳化性クリームには、油汚れを溶かす成分(有機溶剤)が含まれているものが多いです。この成分は、洗浄力を高めてくれますが、革にダメージを与える成分でもあります。

傷や擦れを目立たなくする目的の上では、洗浄力は必要ありませんので、有機溶剤の入っていないクリームがおすすめです。

普段の手入れにも使用する目的で購入する場合は、サフィールの乳化性クリームが、リーズナブル & 色の種類が多く選びやすいのでおすすめです。

手順

こちらの 2 箇所の傷がついています。

落とし方は、布で色付きクリームを塗り込むだけです。

写真のように指に布を巻きつけ、クリームを取ります。

傷がついた部分に、クリームを塗ります。

最後に、布のクリームがついていない箇所で磨けば、この通り!

若干跡が残っていますが、だいぶ目立たなくなりました。

泥の落とし方

革靴についた泥は、ブラッシングして、布とクリーナーを使って綺麗にします。

いきなり布で表面をこすってしまうと、表面についている砂で革に傷が入ってしまうかもしれません。

最初に大きめの砂などをブラシで払い落として、その後布とクリーナーで細かい汚れを拭き取るようにします。

準備するもの

  • 豚毛ブラシ
  • 布(使い古した T シャツなど)
  • ステインリムーバー

どろを払い落すのには、毛先が硬いため豚毛ブラシが最適です。

ブラシで泥を払い落とした後、クリーナーで残った細かな汚れを拭き取ります。

油が含まれた汚れではありませんから、強力なクリーナーでゴシゴシする必要はありません。今回は、比較的革に優しいモゥブレィのステインリムーバーを使用します。

手順

まずは、汚れを落とす準備をします。

靴紐がピロピロしているとブラッシングのときに邪魔になるので、靴の中にしまいます。

シューキーパーを入れると形を保てるので、あれば使用します。なくても問題ありません。

汚れが落ちるので、下に新聞紙を敷いたり、外でするなどした方がいいでしょう。

これで準備 OK です。

準備ができたら、豚毛ブラシで全体をブラッシングし泥を落としていきます。

縫い目にも泥が入り込んでしまっていますね。強めにガシガシブラッシングしましょう。

縫い目に入り込んだ汚れは、大きな砂は落とせても細かい粒子のような砂まではなかなか取れません。

そんなときは、ブラシを少し濡らすと、取れやすくなります。

指を濡らして毛先を撫でると、毛先が程よく湿って落としやすくなります。

次に、クリーナーを使ってさらに綺麗にしていきます。

指に布を巻きつけたら、クリーナーを染み込ませます。

そして、優しく全体を拭きます。

ゴシゴシしすぎると革に傷が入ってしまうので、力は入れすぎないようにしましょう。

コバの部分にも細かい砂がついてしまっているので、同じようにステインリムーバーで拭いていきます。

これで、綺麗サッパリしました!

靴の内側の汚れの落とし方

靴の内側は、歯ブラシで汚れをかき出した後、アルコール除菌シートできれいに拭きます。

準備するもの

  • 歯ブラシ
  • アルコール除菌シート
  • 輪ゴム(あれば)

手順

まず、歯ブラシを靴に突っ込んでホコリをかき出します。

歯ブラシで奥のつま先あたりをゴシゴシします。

つま先の方からヒールの方に汚れをまとめていくようなイメージで、ホコリを掻き出していきます

ホコリをかき出したら、次は歯ブラシの持ち手の部分にアルコール除菌シートを巻きつけます。

輪ゴムがあると、除菌シートを固定できるので便利です。

歯ブラシで汚れを掻き出したときと同じように、前から後ろにかけて拭いていきます。

## 番外編:茶色、ベージュなど色の薄い色は鏡面磨きで!

色の薄い革靴は、今回ご紹介した方法をおこなってもまだ汚れが目立つことがあります。

そんなときは、鏡面磨きをすることでさらに汚れを目立たなくできます。

具体的な鏡面磨きの方法は、こちらの記事で紹介しています。

革靴をピカピカに輝かせる鏡面磨き(ハイシャイン)の方法とその落とし方

こちらは、傷や擦れがある靴を色付きクリームでケアしたあとの写真です。よく見ると、傷や擦れがあるのがわかります。

こちらが、鏡面磨きをしたあとの写真です。うっすら残っていた傷や擦れが、よく見てもどこにあるかわからなくなりました。

今回は、ニュートラルとダークブラウンのワックスを使用しました。

ニュートラルのワックスでも十分綺麗になりますが、少し濃い色のワックスを織り交ぜながら鏡面磨きをすることで、さらに目立ちにくくすることができます。

おわりに

この記事を読んだあなたは汚れ落しをマスターしたも同然です!

汚れは日が経つにつれてだんだんと落ちにくくなっていきます。汚れを発見したら、早めの対応を心がけましょう。

また、ときには汚れがひどく、自分の力ではどうにも綺麗にならないことがあります。

そんなときは、革靴のクリーニングサービスに相談してみましょう。

靴専科」というクリーニングサービスでは、ビジネスシューズのクリーニングをおこなっているので、自力で汚れが落ちずに困っている方は、ぜひ一度利用してみてください。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

この記事を書いた人

カタオカケン

東京在住、靴作りに勤しむ 27 歳です。作るのはもちろん、靴を眺めたり、靴を磨いたりするのも好きです。鏡面磨きはなかなか上手くできません。

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