靴擦れの原因と対策。かかとやくるぶし、親指や小指など部位別に対策!

足と靴がこすれて痛くなる「靴擦れ」。

次に履いたときも同じように痛くなると思うと…… もう履きたくなくなってしまいますよね。

そんなときは、靴や足にちょっとした対策をして気持ちよく履けるようにしてみましょう!

この記事では、靴擦れの箇所に合わせた対策方法をご紹介します。

また、最後に靴擦れが起きにくい靴の選び方も紹介しているので、靴擦れしやすい方は参考にしてみてください。

今すぐに痛みをなくしたい場合

出先などですぐに痛みをなくしたい場合は、絆創膏で応急処置しておきましょう。

あくまでも応急処置ですが、この方法で一時的には痛みがかなり和らぎます。

「絆創膏で応急処置」の詳細へジャンプ

逆に、根本的に靴擦れを対策したいという場合は、このまま読み進めてください。

靴擦れとは?

靴擦れとは、足と靴がこすれて足に傷がついてしまう現象のことをいいます。

靴が足に合っておらず「局所的に」強く当たる箇所があると、そこが靴擦れになります。

最も靴擦れが起きやすいのは「かかと」や「くるぶし」周りですが、甲や指の付け根なども靴擦れが起きやすい箇所の一つです。

靴擦れの原因は同じでも、靴ずれしている箇所によって対策方法は異なります。

この記事では靴擦れが起きやすい以下の 3 つの箇所について、各々の箇所に合わせた対策方法を解説したいと思います。

靴擦れが起きやすい箇所その 1:かかとやくるぶし

まずは、最も靴擦れが起きやすい「かかと」や「くるぶし」に起きる靴擦れへの対策をご紹介します。

靴の履き口は、靴を脱いだり履いたりする際に力が強く加わるため、簡単に壊れないよう頑丈に固く作られています。

固く作られた履き口周りが足にフィットしておらず局所的にこすれる箇所があると、すぐに靴擦れになってしまいます。

場合によっては、歩けなくなるほど強い痛みを感じることも。

かかとやくるぶしが痛いときは、以下の 3 つの対策が有効です。

「対策 1:T 字型パッドを貼る」を試す

まず最初に試したいのは「T 字型パッドを貼る」ことです。

T 字型のパッドとは、かかとを下から側面まで覆うような形状のパッドです。

T 字型のパッドを貼るとこんな感じになります

T 字型のパッドを貼ると、かかとの位置がパッドの厚み分だけ高くなり、かかと周りがよりフィットするようになります。

しっかりフィットしていれば、かかとやくるぶしが局所的にこすれる状態が解消され、靴擦れがなくなります。

この「T 字パッドを貼る」以外の対策では、逆にかかとやくるぶし以外の箇所で靴擦れが起きてしまったり、対策をしても効果が薄かったりする可能性があります。

まずは T 字パッドを貼ってみて、それでも改善されなければ他の方法を試してみるのがいいでしょう。

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「対策 2:インソールを入れる」を試す

「T 字型パッドを貼る」を試しても靴擦れが直らないときは、次に「インソールを入れる」を試してみます。

インソールは L 字パッドよりも厚みがあるため、かかと周りをよりフィットさせることができます。

ただ、インソールを入れるとつま先あたりの位置もインソールの厚み分だけ高くなってしまいます。

つま先あたりのスペースに余裕がないのにインソールを入れると、今度はつま先など他の箇所が靴擦れしてしまう可能性があります。

一つ適当なインソールを試してみて、かかとやくるぶし周りの靴擦れが改善し、他の箇所に痛みや違和感が出なければ問題ありません。

逆に、もしつま先周りが窮屈に感じたり他の箇所に違和感を感じたりするようなら、より薄いものに換えてみるのがいいでしょう。

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「対策 3:小さめのパッドを貼る」を試す

「T 字型パッドを貼る」を試してみて、「靴擦れは改善したけど、かかと周りが窮屈だな」と感じたときは「小さめのパッドを貼る」ほうがいいかもしれません。

小さめのパッドには種類があり、500 円玉くらいの大きさのものや履き口周りだけに貼るようなものもあります。

小さめのパッドを貼るとこんな感じになります

靴擦れする箇所にピンポイントで貼ることで、クッションの役割を果たしてくれるようになります。

L 字パッドやインソールと違いかかとの高さが変わらないので、履き心地を変えずに靴擦れ対策ができます。

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靴擦れが起きやすい箇所その 2:親指や小指の側面

次は、親指や小指の側面が靴擦れしたときの対策です。

つま先のスペースが狭い靴を履くと、親指や小指の側面が強くこすれて痛みがでてきます。

痛いのを我慢して履き続けると、タコやウオノメができることもあるので早めに対策をとることが大切です。

親指や小指の側面が痛いときは「革を柔らかくする」または「革を伸ばす」のが有効な対策です。

「対策 4:革を柔らかくする」を試す

まずは「革を柔らかくする」ほうを試してみるようにします。

革を柔らかくするにはミンクオイルというオイルを使います。

ミンクオイルを革に塗り込んで革を柔らかくした状態で何度か履くと、靴が足の形に馴染んで靴擦れが改善します。

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「対策 5:革を伸ばす」を試す

ミンクオイルを使って革を柔らかくして履いても、革が固すぎる等の理由で足に馴染まず、靴擦れが改善しないこともあります。

そんなときは「革を伸ばす」を試してみます。

シューストレッチャーという道具を使い、靴擦れが起きる箇所を部分的に引き伸ばす方法です。

ただ、革を無理やり引き伸ばす方法なので、靴の形状がいびつになってしまうリスクもあります。

まずは「革を柔らかくする」方法を試してみて、それでも改善されないときにこの方法を試してみるようにしてください。

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靴擦れが起きやすい箇所その 3:甲や指の付け根

次は、足の甲や指の付け根の靴擦れ対策です。

靴の甲部分が足に合っていないと、部分的にこすれる場合があります。

シワが指の付け根や甲に食い込む(靴に噛まれると表現されます)ことで、痛くなるケースもあります。

紐靴であれば、靴紐を緩めることで多少軽減されますが、かかとがカパカパ浮いてしまうなど別の問題が起きることもあります。

甲や指の付け根の靴擦れには、親指や小指の側面と同様に「革を伸ばす」または「革を柔らかくする」のが有効な対策です。

「対策 4:革を柔らかくする」を試す

親指や小指の側面の靴擦れと同様に、ミンクオイルを使って革を柔らかくする方法です。

適量のミンクオイルを使えば、靴の形がいびつになってしまうリスクなどもなく、安全に靴擦れを改善できます。

「対策 4:革を柔らかくする」の詳細へジャンプ

「対策 5:革を伸ばす」を試す

ミンクオイルを使っても靴擦れが改善しないときは、シューストレッチャーを使って革を伸ばします。

荒療治的な方法で、変に靴の形が変わってしまう可能性もあるので、まずは「革を柔らかくする」方法を試してみてからこの方法を試すようにしましょう。

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靴擦れ対策まとめ

ここからは、対策方法を一つずつ解説します。

靴擦れしている足の箇所にあった対策をして、気持ちよく履けるようにしましょう!

対策 1:T 字型パッドを貼る

T 字型のパッドを貼ってかかと周りのフィット感を高めることで、かかとやくるぶしの靴擦れを改善します。

T 字型のパッドを貼ったときの見た目

T 字型パッドのなかには、黒やベージュなど色が何種類かから選べるものがあります。

写真では、分かりやすいように黒の裏地の靴にベージュのパッドを貼っていますが、実際には目立たないように裏地に近い色を選んだほうがよさそうです。

ちなみに、それまでは靴べらを使わずともスポッと履けていた靴が、T 字パッドを貼ることでかかと周りのスペースが小さくなり、足が入りずらく感じるようになるかもしれません。

そんなときは、無理に足を入れようとせず、しっかり靴べらを使うようにしましょう。

対策 2:インソールを入れる

インソールを入れるのも、かかとやくるぶし周りの靴擦れ改善に効果があります。

インソールにはさまざまな種類がありますが、おすすめは O.M.C TOKYO のインソールです。

クッション性が高く、さらに人間工学に基づいて設計されているため、長時間履いても疲れにくくなっています。

インソールを入れると、インソールの厚みぶんだけつま先周りのスペースも小さくなります。

つま先に余裕がないのにインソールを入れると、次はつま先が痛くなってしまうかもしれません。

適当なインソールを試してみて、もしつま先回りが窮屈に感じたらより薄いものに換えてみるのがいいでしょう。

O.M.C TOKYO のインソールの厚みは、つま先あたりが 5mm、かかとあたりが 10mm と、市販のインソールのなかでは標準的な厚みです。

どんな厚みのインソールにするべきか迷ったら、ひとまずこのインソールを試してみるのがおすすめです。

対策 3:小さめのパッドを貼る

小さめのパッドは履き口の痛くなる箇所にピンポイントで貼ることで、クッションの役割をしてくれるようになります。

小さめのパッドを貼ったときの見た目

写真では、透明のジェル素材のパッドを使用しています。

プニプニしていて足あたりが良く、透明なので目立ちません。

パッドの形には、小さい丸いものや細長いものなど種類があります。

かかとやアキレス腱が靴擦れするときは、細長いものをアキレス腱を囲うように貼ると効果的です。

一方、くるぶしが靴擦れするときは、丸いものを痛い箇所にピンポイトで貼ると靴擦れが解消されやすいです。

ただ、足や靴の状態によって、どこに貼ればいいか一概に言えないところもあるので、いろいろ貼って具合を確かめてみるのがベターです。

従って、購入するならいろいろな形のパッドがいくつか入っているセットを購入するのがおすすめです。

対策 4:革を柔らかくする

革を柔らかくするには、ミンクオイルを使用します。

ミンクオイルはほかのオイルに比べて革への浸透力が高く、すこし塗るだけで油分がぐんぐん浸透します。

油分が浸透した革は柔らかくなり、足に馴染みやすくなるため、局所的に当たる部分がなくなります。

この記事では、モゥブレイのピュアミンクオイルを使って塗り方を簡単に解説します。

ミンクオイルの使い方

痛くなる箇所確認します。

人差し指でオイルの表面をなぞるようにすこし取ります。

痛くなる箇所の表側に塗り込みます。

最後にから拭きします。

これで塗った箇所がすこし柔らかくなって、何度か履くと足に馴染んで痛みが和らぐと思います。

対策 5:革を伸ばす

革を伸ばすのには「シューストレッチャー」という道具を使用します。

シューストレッチャーとは、シューキーパー(靴の形を綺麗に保つシューケア用品)にコブがついたような道具です。

ところどころ穴が空いており、そこに専用のコブを取り付け靴の中に入れることで部分的に革を伸ばすことができます。

この記事では、BeryKoKo の「シューズフィッター」という商品で使い方を解説します。

シューストレッチャーの使い方

まず、足に当たって痛くなる箇所を確認します。

痛くなる箇所にコブが押し当たるように、付属のコブをストレッチャーに取り付けます。

ストレッチャーを靴の中に入れ、靴のサイズに合わせてストレッチャーのサイズを調整します。

BeryKoKo のシューズフィッターの場合は、真ん中の銀のネジを巻くことで、かかとのパーツの位置が調整できるようになっています。

黒いバーを回すとつま先のパーツが横方向に広がるようになっているので、伸ばしたい箇所にコブがくるように調整します。

そのまま 1 日放置すれば、コブを当てた部分の革が伸びて痛くなりにくくなっているかと思います。

ミンクオイルとの併用で効果倍増

革の質やコブの大きさなどによって、革が思うように伸びないことがあります。

そんなときは、事前にミンクオイルで革を柔らかくしてから、ストレッチャーを使ってみてください。

革を柔らかくすることで、伸びて変形しやすくなります。

ミンクオイルの使い方は前節で解説しているので、革が伸びにくい場合は試してみてください。

対策 6:絆創膏で応急処置する

出先などですぐに靴擦れを対策したいときには、絆創膏で応急処置をしましょう。

我慢しすぎて痛みがひどくなる前に、すこし痛みを感じた段階で早めに貼っておくのがベターです。

おすすめの絆創膏は「キズパワーパッド」です。

普通の絆創膏に比べて剥がれにくく、半透明の肌色なので貼っても目立ちにくいです。

傷の治癒もびっくりするくらい早いので、ぜひ試してみてください。

ちなみに、薬局だけでなくファミリーマートやローソンなどコンビニでも取り扱いがあります。

靴擦れしないためには足に合った靴を見つけることが大事です

ここまで靴擦れが起きてしまったときの対策方法をご紹介してきました。

ここからは、そもそも靴擦れが起きないような「自分の足に合った靴の選び方」についてお話します。

自分の足に合った靴であれば、靴と足が局所的に擦れることがなく、靴擦れも起きません。

すでに持っている靴は靴擦れ対策をしながらうまく付き合っていくほかありませんが、次に買う一足は自分の足に合った靴が選べると、靴擦れに悩まされずに済みます。

シューフィッターがいるお店で靴を選ぶ

シューフィッターがいるお店であれば、足に合った靴を選ぶことができます。

シューフィッターとは、その人の足に合った靴を販売するシューフィッティングの専門家です。

なかなか足に合った靴が見つからない方は、プロにアドバイスをもらいながら合う靴を探してみましょう。

シューフィッターがいるお店は、こちらで検索することができます。

「すごいフィッティング」で足に合った靴を選ぶ

「すごいフィッティング」は、足の計測データから、その人の足に合った革靴をおすすめしてくれるサイトです。

メジャーを使って足の長さや幅を計測し、数値をサイトに入力するだけで、その人の足に合ったブランドやモデルをいくつかピックアップしてくれます。

無料で自宅で簡単にできるのでおすすめです。

「すごいフィッティング」へ

ちなみに、このサイトは私と靴木型職人の ZinRyu さんとで開発をしました。

靴を選ぶとき、デザインが気に入っても自分の足に合わなかったり、逆に自分の足にピッタリだけどデザインが好みじゃなかったりということがあると思います。

手前味噌ですが、自分好みのデザインでかつ自分の足に合った靴が見つけやすい、良いサイトだなと思います(笑)

「なかなか自分の足に合った革靴がわからない」「いつも靴擦れしてしまう」

そんな方はぜひ一度使ってみてください。

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。

「革靴は痛いもの」というイメージを持っている方が多いと思いますが、決してそんなことはありません。

まずは足に合った靴を選び、靴擦れが起きたら対策をすれば、痛みもなく快適に履くことができます。

この記事を読んで、革靴を快適に履ける方が増えてもらえれば嬉しいです!

この記事を書いた人

カタオカケン

東京在住、靴作りに勤しむ 27 歳です。作るのはもちろん、靴を眺めたり、靴を磨いたりするのも好きです。鏡面磨きはなかなか上手くできません。

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