革靴の正しい磨き方。初心者向け靴磨きセットを使って解説します

革靴をピカピカにする「靴磨き」をしてみませんか?

きれいに磨かれた靴を履いていると、見る人に清潔な印象を与えます。なにより、履いていてテンションが上がります!

ただ、靴磨きをするためにはたくさんの道具が必要になるので、やろうと思ってもなかなか始められない方もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では靴磨きに使う道具が簡単に揃う「靴磨きセット」を使って、靴磨きの方法を詳しく解説したいと思います。

革靴をピカピカに仕上げるためのコツやテクニックも紹介しているので、やってみたけど上手くいかないときもぜひこの記事を参考にしてみてください。

使用する靴磨きセットはこちら!

靴磨きをするためには、さまざまな道具が必要になります。

ひとつひとつ道具を買い揃えるのは大変なので、初めて靴磨きをする方には、一度に道具を揃えられる「靴磨きセット」を購入するのが近道です。

私がオススメしたい靴磨きセットは、「ワイアールエムエス モゥブレィ シューツリー付き フルセット」です。

このセットは、革靴の基本的な手入れに必要な道具がすべて揃うセットで、これから靴磨きを始める初心者の方にぴったりです。

靴磨きセット「ワイアールエムエス モゥブレィ シューツリー付き フルセット」

靴磨きは大きく分けて「革の汚れを落として保湿をする」フェーズと「ワックスを塗ってピカピカに磨く」フェーズに分かれます。

上のセットの道具だけで「革の汚れを落として保湿をする」フェーズは一通りできます。

あとは「ワックスを塗ってピカピカに磨く」に必要な道具を揃えれば OK です。

「ワックスを塗ってピカピカに磨く」のに必要なのは「ワックス」とワックスを塗って磨くための「布」です。

ワックスは「キウイ パレードグロス」、布は靴磨き専用の布「モゥブレィ ポリッシングクロス」がオススメです。

ワックス「キウイ パレードグロス」

布「モゥブレィ ポリッシングクロス」

この 3 点を揃えるだけで靴磨きがはじめられるので、初めての方や道具を揃えるのが面倒な方にはこの 3 点を購入してはじめてみてください。

ちなみに、これらの道具で靴磨きをしたときのビフォーアフターはこんな感じです。

靴磨きをする前の靴。色がくすんで艶がありません。
靴磨きのアフター。発色が良くなりピカピカです!
  • 靴磨きセット「ワイアールエムエス モゥブレィ シューツリー付き フルセット」
  • ワックス「キウイ パレードグロス」
  • 布「モゥブレィ ポリッシングクロス」

以上の 3 点が揃ったらさっそく靴磨きをはじめてみましょう!

靴磨きの手順 1.「シューキーパーを入れて形を保つ」

靴紐を外し、ワイアールエムエス フルセットの「シューキーパー」を靴に入れます。

シューキーパーを入れるときは、履き口を潰してしまわないように注意しましょう。

道具の解説「シューキーパー」

シューキーパーは、木材やプラスチックでできた靴の形をした道具です。

シューキーパーを靴の中に入れると、靴の形が保たれて手入れが格段にやりやすくなります。

また、シューキーパーにはソールの反り返り(型崩れ)を防ぐ効果もあるので、靴を履いていない間は、基本的に靴の中に入れておくようにします。

個別に購入する場合は、以下のような木製で「つま先が斜めに切れている(テンションが調整できる)タイプ」のものを選びましょう。

靴磨きの手順 2.「馬毛ブラシでゴミを払い落とす」

ワイアールエムエス フルセットの「馬毛ブラシ」を使い、靴全体をブラッシングしてゴミを払い落とします。

少し力を入れてガシガシとブラッシングするのがコツです。

コバ(上側とソールの境目の部分)はゴミが溜まりやすいので、入念にブラッシングしましょう。

道具の解説「馬毛ブラシ」

馬毛ブラシは、文字の通り馬の毛でできたブラシです。

馬毛は毛先がよくしなるので、馬毛ブラシでブラッシングすればパパッとゴミを払い落とすことができます。

ワイアールエムエスのフルセットに入っている馬毛ブラシは、持ち手が大きめに作られていて使いやすいサイズ感です。

個別に購入する場合も、以下のような持ち手の大きいブラシを選ぶとよいと思います。

靴磨きの手順 3.「布を指に巻きつけてクリーナーを染み込ませる」

ワイアールエムエス フルセットの「リムーバークロス」を指に巻きつけ、革靴専用のクリーナー「ステインリムーバー」を染み込ませます。

10 円玉くらいの大きさを目安に布に染み込ませるのがコツです。

ステインリムーバーはボトルの中で成分が分離していることがあるため、よく振ってから使用します。

道具の解説 ①「リムーバークロス」

リムーバークロスは、クリーナーを使って汚れを落とすときに使う布です。

リムーバークロスは網目が粗めに作られており、効率的に汚れを絡め取ることができます。

そのままだと使いにくい大きさなので、使いやすい大きさにカットして使うのがおすすめです。

足りなくなった場合は個別に買い足すか、使い古した T シャツなどで代用しましょう。

道具の解説 ②「ステインリムーバー」

ステインリムーバーは、イタリアのシューケアブランド・モゥブレィから販売されている革靴専用のクリーナーです。

ステインリムーバーを使うことで、ブラシでは落としきれない細かな汚れを落とすことができます。

革を傷めることなく汚れを落とせる水性のクリーナーで、はじめて靴磨きをする方でも安心して使用できます。

個別に購入するときは割安な 300ml の方がオススメです。

靴磨きの手順 4.「クリーナーを染み込ませた布で細かな汚れを拭き取る」

クリーナーを染み込ませた布で靴についた細かな汚れを拭きとっていきます。

力を入れすぎると革に傷がつくことがあるので、優しくササッとなでるように拭くのがコツです。

一度では全体を拭ききれないので、何度かクリーナーをとって革靴を拭く、を繰り返します。

甲の部分、右側面、左側面、かかと周りというように部位ごとに分け、3 〜 4 回で全体を綺麗にします。

布が汚れてきたら、布を巻き直して綺麗な面を使いましょう。

靴磨きのコツ:ひと通りクリーナーで拭いたら、汚れは落ちている

クリーナーで何度か拭いても、拭いたあとの布を見ると靴の色がついていることがあります。

これは革の染料が布に移ってしまっているからで、汚れが残っているわけではありません。

ひと通り全体を拭いたら汚れは落ちているので、次の手順に進んでも構いません。

靴磨きの手順 5.「乳化性クリームを塗って革に潤いを与える」

ワイアールエムエス フルセットの「ハンドルブラシ」を使い、乳化性クリーム「シュークリームジャー」を靴に塗っていきます。

ハンドルブラシに米粒 1 つぶんくらいを目安に乳化性クリームをとり、くるくると円を描くように塗るのがコツです。

一度では全体に塗りきれないので、何度か乳化性クリームをとって革靴に塗る、を繰り返します。

甲の部分、右側面、左側面、かかと周りというように部位ごとに分け、3 〜 4 回で全体に塗っていきます。

道具の解説 ①「ハンドルブラシ」

ハンドルブラシは、手を汚さずにクリームを塗れる便利な道具です。

クリームを塗るときはハンドルブラシではなく下の画像のような「ペネトレィトブラシ」という小さなブラシが使われることが多いです。

個別で道具を揃えるときは、ペネトレィトブラシの方が安くてかさばらないのでオススメです。

道具の解説 ②「シュークリームジャー」

シュークリームジャーは、モゥブレィから販売されている乳化性クリームです。

乳化性クリームとは、革に潤い(水分と油分)を与えるためのクリームで、これを塗ることでひび割れや色あせといった革靴に起きる問題を防ぐことができます。

シュークリムジャーは定番の乳化性クリームで、はじめて靴磨きをする方におすすめです。

乳化性クリームには、色付きのものとそうでないものがあります。基本的には、いろいろな革靴に使用できる色がついていないニュートラルの乳化性クリームがよいでしょう。

革靴の色あせが気になってきたら、靴の色に近い色の乳化性クリームを使うと発色がよくなります。

靴磨きの手順 6.「豚毛ブラシで乳化性クリームをなじませる」

ワイアールエムエス フルセットの「豚毛ブラシ」で、乳化性クリームをなじませます。

塗った乳化性クリームを伸ばすようなイメージで、少し力を入れてガシガシとブラッシングするのがコツです。

道具の解説「豚毛ブラシ」

豚毛ブラシは、豚の毛でできたブラシです。

豚毛は毛先が固く、豚毛ブラシでブラッシングすると乳化性クリームが延びて革になじんでくれます。

馬毛ブラシと同じく力を込めてブラッシングするため、個別に購入する場合も持ち手の大きいブラシを選ぶようにしましょう。

ワイアールエムエスのフルセットに入っている豚毛ブラシは、比較的持ち手が大きく使いやすいです。

ただ、使いはじめに多少の抜け毛があります。

使っているうちに抜け毛はなくなってくるので、抜け毛がおさまるまでは新聞紙を敷くか、汚れてもいい場所で使ったほうがいいかもしれません。

靴磨きの手順 7.「ハンディクロスで余分な乳化性クリームを拭き取る」

ワイアールエムエス フルセットの「ハンディクロス」で余分な乳化性クリームを拭き取ります。

拭き取り残しがないように、靴全体をくまなく拭きましょう。

ここまで終わると、下の写真のようにちょっと艶が出てきます。

道具の解説「ハンディクロス」

ハンディクロスは、表面が起毛した布のようなもので、これで拭くことで余分な乳化性クリームを拭き取ることができます。

ハンディクロスがない場合は、鏡面磨き用の布「ポリッシングクロス」や使い古した T シャツでも代用することもできます。

靴磨きの手順 8.「ワックスを塗る」

ここからはワックスを使ってピカピカに磨いていくフェーズです。この作業は、ピカピカの靴が鏡のように光を反射することから鏡面磨きと呼ばれることもあります。

まずは革靴用ワックス「キウイ パレードグロス」を靴に塗っていきます。

ワックスを塗る部分は、芯材という固いパーツが入ったつま先とかかとのみです。(下の写真の赤枠あたり)

ワックスを塗る部分は、つま先とかかとのみ

芯材が入っていない部分にワックスを塗ると、ワックスが割れて汚く見えてしまうので注意しましょう。

ワックスを指につけて靴に塗る、を何度か繰り返し、光らせたい部分全体にうっすらとワックスがついた状態にします。

ワックスは、塗ったあと 2 〜 3 分おいて乾燥させる必要があります。

片足のつま先 → かかと、もう片足のつま先 → かかと、というように左右交互に塗ると、自然と時間があいてスムーズに次の手順に進めます。

道具の解説「キウイ パレードグロス」

キウイ パレードグロスは、革靴をピカピカに光らせる「鏡面磨き」をするためのワックスです。

革の表面にワックスの薄い層を作ることで、鏡のようにピカピカになります。

ワックスには光らせやすいものとそうでないものがありますが、キウイ パレードグロスは光らせやすいので私のオススメのワックスです。

はじめて鏡面磨きをする方でも簡単に光らせることができます。

靴磨きの手順 9.「ポリッシングクロスでワックスを伸ばす」

靴磨き用の布「ポリッシングクロス」を使って、ワックスを延ばして薄い膜にしていきます。

ワックスと布はくっつきやすいので、潤滑油として水を使用します。ワックスの蓋などの容器に水を入れて用意しましょう。

容器に入れた水

シワができないように布を指に巻きつけたら、ワックスを塗った部分に水を 1 滴垂らし、くるくると円を描くように布でワックスを延ばしていきます。

力を入れすぎるとワックスが剥がれてしまうため、できるだけソフトタッチで拭くのがコツです。

ワックスを延ばし始めた段階は、下の写真のように布で拭いたあとが残ります。

ワックスの伸ばし始めは、くるくると円を描いた跡がつく

優しく拭き続けると、だんだんと布で拭いたあとが残らなくなり、下の写真のような状態になってきます。

だんだんと布の跡が残らなくなる

ワックスを塗ったときと同じように、片足のつま先 → かかと、もう片方のつま先 → かかと、という順番でワックスを延ばしていきます。

靴磨きのコツ:ワックスと水の量のバランスが肝心!

鏡面磨きを綺麗に仕上げるためには、ワックスと水の量のバランスが大切です。

「水を一滴垂らす」と書いていますが、ワックスの量によっては水が多すぎたり足りなかったりして、うまく仕上がらないことがあります。

はじめは難しいかもしれませんが、何度かしてみるとワックスと水の量のちょうど良いバランスが掴めると思います。

水の量が多すぎると、下の写真のように革が水を吸収して水ぶくれのようになってしまいます。

水の量が多すぎたとき

一度水が革に染み込んでしまうとワックスを弾いてしまうので、しばらく放置して完全に乾くまで待たなくてはいけません。

逆に水の量が少なすぎると、下の写真のように布の繊維がワックスについてしまいます。

水の量が少なすぎたとき

ワックスに革の繊維がついたら、布で軽くワックスをなぞったあと、布の繊維がついた部分に水をもう一度を垂らして拭きます。

ワックスを軽くなぞる

すると、ワックスについた布の繊維が綺麗に落ちます。

道具の解説「ポリッシングクロス」

ポリッシングクロスは、モゥブレィから販売されている鏡面磨き用の布です。

鏡面磨きをするときは、網目の細かい布を使わないとワックスの層に傷がついて綺麗な鏡面ができません。

ポリッシングクロスは網目がとても細かく作られている布のため、ワックスの層を傷つけにくく鏡面磨きをするのにぴったりです。

靴磨きの手順 10.「好みの艶になるまで手順 8、手順 9 を繰り返す」

手順 8 と手順 9 を好みの艶になるまで繰り返します。

ワックスを塗るたびに布を外すのは面倒なので、薬指を使ってワックスを塗るようにすると楽チンです。

下の写真は、手順 8 と手順 9 を繰り返した回数に応じた光り方の写真です。

革の種類によって光り方にはバラツキがありますが、参考にしてみてください。

2 〜 3 回繰り返したあと
4 〜 5 回繰り返したあと
6 〜 7 回繰り返したあと

靴磨きの手順 11.「湿らせた布で軽く磨く」

最後に、湿らせたポリッシングクロスで鏡面磨きをした部分を軽く磨きます。

ポリッシングクロスをきれいな面になるよう指に巻き直し、水 1 滴ぶんくらい湿らせます。

優しくなでるように、鏡面磨きをした部分を拭いていきます。

これで、靴磨きは完了です!お疲れさまでした。

靴磨きに関する Q&A

「靴磨きの頻度は?」「布を安く用意する方法は?」など靴磨きに関するよくある疑問を Q&A 形式で紹介します。

この記事で紹介している Q&A 以外でも、この記事の下にあるコメント欄でコメントいただければ分かる範囲で回答いたします。

なにか分からないことがあれば、お気軽にコメントください。

靴磨きはどのくらいの頻度でするのがいいの?

靴磨きは、月に 1 回、または 5 〜 6 回履いたら 1 度するくらいの頻度でおこなうのが理想です。

ただし、定期的にすべきなのは、乳化性クリームを塗って磨くところまで(「靴磨きの手順その 7. ハンディクロスで余分な乳化性クリームを拭き取る」まで)です。

それ以降の手順は、靴を一時的に綺麗に見せる「鏡面磨き」をするための手順なので、革靴をピカピカにしたいときにだけで大丈夫です。

革は時間が経つにつれて徐々に乾燥が進み、乾燥し過ぎてしまうとひび割れや色あせといった問題が起きます。

靴を長く履くうえでは、乳化性クリームで革に潤い(水分と油分)を与えて乾燥を防ぐことが一番大切です。乳化性クリームを塗って磨く手入れまでを定期的にしていれば、革靴の綺麗な状態は長持ちします。

ワックスは 2 〜 3 ヶ月に 1 度落とすこと

鏡面磨きをした部分は、ワックスでコーティングされているため乳化性クリームを塗っても革に潤いを与えることができません。

月に 1 回の靴磨きとは別のサイクルで、2 〜 3 ヶ月に 1 度はワックスを完全に落とし、乳化性クリームを塗って革に潤いを与えます。

ワックスを落とすのには、通常はクリーナーを使用します。

ただ、この記事で使用したクリーナーの「ステインリムーバー」は水性のクリーナーであるため、油分を多く含んだワックスを落とすことはできません。

王道のやり方ではありませんが、クリーナーを使ってワックスを落とす方法以外に、乳化性クリームを使ってワックスを落とす方法もあります。

乳化性クリームを使った方法であれば、この記事で使用した道具を使ってワックスを落とすことができます。

乳化性クリームを使ったワックスの落とし方を簡単に解説します。

リムーバークロスに乳化性クリーム(シュークリームジャー)を取ります。

米粒 2 〜 3 粒ぶんくらいの量が目安

鏡面磨きをした部分にくるくると塗り込みます。

乳化性クリームには、有機溶剤という成分が含まれており、この有機溶剤がワックスの層を溶かしてくれます。

次に、溶かしたワックスをステインリムーバーと布で拭き取ります。

これを 2 〜 3 回繰り返すと、ワックスの層が完全に溶けてなくなります。

靴磨きに使う布を安く用意する方法は?

靴磨きに使う布は、手芸店で布の生地を買って使いやすいサイズにカットすると安く用意することができます。

おすすめの生地は、「フランネル生地」という素材の生地です。

靴磨きでは、以下の 3 つのシーンで布を使用し、場面によって適した素材の布があります。

  • クリーナーを使った「汚れ落とし」
  • 乳化性クリームを塗った後の「仕上げの磨き」
  • ワックスを使った「鏡面磨き」

汚れ落としには、効率的に汚れを絡め取ることができる網目が粗い布が向いています。

一方、仕上げの磨きや鏡面磨きには網目の細かい布が向いています。

場面によって布を使い分けることができればベストですが、私は面倒なので「フランネル生地」の布で統一しています。

フランネル生地は網目の細かい布で、仕上げの磨きや鏡面磨きに最適です。

網目が細かく汚れ落としには向いていませんが、汚れが落とせないわけではないので、汚れ落とし用の布としても十分使用できます。

ちなみに、生地をカットするときは下のようなギザギザのハサミを使うと、糸がほつれにくくなるのでオススメです。

靴磨きに使用する布については、下記の記事でさらに詳しく解説しています。

靴磨きに使用する布の種類と巻き方、万能布を安く用意する方法

靴磨きに使うクリームってどんな種類がある?

靴磨きに使うクリームには、以下の 3 つの種類があります。

  • 乳化性クリーム
  • 油性クリーム
  • ワックス

「乳化性クリーム」は、主に革を保湿する目的で使用するクリームです。

革にはもとから微量の水分や油分が含まれており、時間が経つとだんだんと抜け落ちて乾燥してきます。乾燥すると革はもろくなり、最悪の場合ひび割れてしまいます。

革から抜け落ちた水分や油分を補い、革を良い状態に保つのが乳化性クリームです。(ちょっとした艶出しの効果もあります)

「油性クリーム」と「ワックス」には水分や油分を補う効果はないので、革靴を長く履くうえでは乳化性クリームが一番大切なクリームです。

左:手入れをする前 右:乳化性クリームを使ったあとの靴

「油性クリーム」は、革に光沢を出すために使用するクリームです。

油性クリームにはロウ成分が多く含まれており、塗って磨くことでロウ成分の膜ができてパリッとした艶が出ます。

油性クリームには、乳化性クリームのように革を保湿する効果はありません。

そのため、革靴を長く履くために欠かせない道具というわけではなく、乳化性クリームよりもしっかり目に艶を出したいときに追加で使用するクリームです。

左:手入れをする前 右:油性クリームを使ったあとの靴

「ワックス」は、革靴をピカピカにする鏡面磨きに使用するクリームです。

油性クリームと同じく革に光沢を出すために使用しますが、ワックスの方が強い光沢を出すことができます。

ワックスにも革を保湿する効果はなく、革靴を一時的にピカピカにしたいときにだけ使用します。

左:手入れをする前 右:ワックスを使ったあとの靴

まとめると、革を保湿する効果のある乳化性クリームは革靴を長く履くためには必須で、油性クリームとワックスは艶を出したいときだけに追加で使うようなイメージです。

乳化性クリームでもある程度の艶はでるので、油性クリームやワックスを使わない選択肢も当然あります。

以下の記事で、さらに詳しくクリームの種類やおすすめのクリームを紹介しています。

どれを使えばいいの?革靴クリームの種類と定番おすすめクリーム

他におすすめの靴磨きセットはある?

個人的に一番おすすめしたいのは、この記事で使用したワイアールエムエスのフルセットです。

しかし、5000 円という価格が高いと感じる方もいるはずです。

そんな方には「モゥブレィ × シューズマスター スタンダードセット」がおすすめです。

2000 円ほどで買える靴磨きセットで、リーズナブルに革靴の手入れを始めることができます。

この記事で紹介したワイアールエムエスのフルセットとの違いは、

  • シューツリーが入っていないこと
  • ブラシ類が小さいこと

です。

シューキーパーがついていないので、靴の中に新聞紙などを詰めて手入れをする必要があります。

また、ブラシ類は小さめなので使いづらさを感じるかもしれません。靴磨きに慣れてきたら大きめのブラシを買い足すのが良さそうです。

とはいえ、このセットでも最低限の手入れは始められます。

5000 円が高いと感じる方は、「モゥブレィ × シューズマスター スタンダードセット」で靴磨きを始めてみてはいかがでしょうか。

靴磨きセットは、プレゼントとして購入する方も多いようです。

プレゼントにおすすめの靴磨きセットは、以下の記事で紹介しています。

プレゼントやギフト用で靴磨きセットをお探しのときは、ぜひ参考にしてみてください。

靴職人が選ぶおすすめの靴磨きセットまとめ。初心者向けからプレゼント向けまで

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。

靴磨きは、いろいろな道具や手順が必要で、時間もある程度かかります。

しかし、時間をかけたぶんだけ革靴はピカピカになり、履いて出かけるのが楽しくなるはずです。

ぜひ靴磨きをして、革靴を十二分に楽しみましょう!

この記事を書いた人

カタオカケン

東京在住、靴作りに勤しむ 28 歳です。作るのはもちろん、靴を眺めたり、靴を磨いたりするのも好きです。鏡面磨きはなかなか上手くできません。

SNS をフォローする

コメントはこちらから

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です