【革靴図鑑 No.7】George Cleverley Vintage Bespoke from 1976 ジョージ・クレバリー 1976 年製 ヴィンテージ ビスポーク

1976 年製 ジョージ・クレバリーのビスポーク

1976 年に製造されたジョージ・クレバリーのビスポークシューズです。

タンとホワイトのコンビネーションフルブローグで、「スペクテイターシューズ」とも呼ばれるデザイン。

ジョイントからつま先にかけてはしっかりとコバが張っており、ウェストからかかとにかけては幅がとても狭くなっています。メリハリのある綺麗なシルエットです。

斜め後ろからみると、履き口周りが細いのが分かります。

出し縫いの糸を隠すベヴェルドウェストや、ヒールのラインに角度をつけたピッチドヒールなど、現在もよく採用されるビスポークの意匠が随所に見られます。

ベヴェルドウェストとピッチドヒール。

通常、靴は左右でヒールの重心の位置は同じになるように作られます。

しかし、このビスポークは、重心の位置が右足と左足で微妙に異なっています。おそらく、この靴をオーダーした方は歩き方に癖があり、このようにあえて重心の位置をズラした形になっているのだと思います。

後ろから見た写真。ヒールの中心を通る線を左右で比べると、角度が違うのが分かります。

つま先は、エッジが控えめなチゼルトゥ。角の張ったシャープなチゼルトゥよりも柔らかい印象です。

ちなみに、チゼルトゥを考案したのはジョージ・クレバリーだそうです。

控えめなチゼルトゥ。

シューツリーの内側は、通気性を高めるためか大きくえぐられています。裏側にはオーダー主のイニシャルと思われる「S.S」という文字と革の種類、製造年が手書きで記されています。

シューツリーの裏。

ギャラリー

この記事を書いた人

カタオカケン

東京在住、靴作りに勤しむ 27 歳です。作るのはもちろん、靴を眺めたり、靴を磨いたりするのも好きです。鏡面磨きはなかなか上手くできません。

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