【革靴図鑑 No.4】George Cleverly Anthony Cleverly BODIE ジョージ・クレバリー アンソニー・クレバリー ボーディ

最高の既成靴、アンソニー・クレバリー

ジョージ・クレバリーの上級ラインとして展開されている、アンソニー・クレバリー。そのクオリティーの高さと手袋のような履き心地から、「最高の既成靴」と評されています。

ストレートチップ オックスフォード “BODIE”

アッパーには、ビスポークで使用されるレザーと同等の最高級のレザーが使用されています。バーガンディーのカーフレザーはきめが非常に細かく、一目見ただけでもその上質さが伺えます。

土踏まずを絞り込んだベヴェルドウェストや、かかとのラインを美しく魅せるピッチドヒールなど、非常に手の込んだ作りです。これらの要素とブランドのアイコンとも言えるチゼルトゥとが相まって、美しいシルエットが生まれます。

絞られたベヴェルドウェスト
小ぶりなヒールカップとピッチドヒール
美しいシルエット

靴を脱いだ時に見えるインソールやライニングには、アッパーと同じバーガンディーのカーフレザーが採用されています。普段は見えない細部にまでこだわりが詰まっています。

インソールとライニング

青く染められた木目が美しいシューツリーも、アンソニー・クレバリーの象徴です。

青く染まった木目が目を引くシューツリー

アンソニー・クレバリーとジョージ・クレバリー

アンソニー・クレバリーは、ブランドの創業者であるジョージ・クレバリーの甥にあたります。

叔父のショージの元で靴づくりを学んだアンソニーは、足腰に障害があり、自らが履ける靴に制限があったことから、靴の造形美を追求することに強い関心をもったと言われています。

それに対して、創業者であるジョージは、履き心地を追求した靴づくりを目指します。この方向性の違いから、二人は別々の道を歩むこととなり、その後一度も口を聞くことはなかったそうです。

1993 年ジョージ・クレバリーが他界、その後を追うように翌年の 1994 年にアンソニーも他界します。

その数年後、現在のジョージ・クレバリーのオーナーであるジョージ・グラスゴーが、アンソニーの遺品の中からビスポークの木型などの資料を発見。その美しすぎる靴に感銘を受け、木型を復元して生まれたのが、最高級ラインであるアンソニー・クレバリーです。

ギャラリー

この記事を書いた人

カタオカケン

東京在住、靴作りに勤しむ 27 歳です。作るのはもちろん、靴を眺めたり、靴を磨いたりするのも好きです。鏡面磨きはなかなか上手くできません。

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