【革靴図鑑 No.9】Tricker’s BURTONトリッカーズ バートン

2018 年 5 月 22 日、なおやん【メローラ】@ShoeshineUsdBro さん主催の靴磨き会にて、なおやんさんの靴を撮影させて頂きました。

なおやんさん、掲載を快諾して頂きありがとうございます!

関東圏の方は、ぜひ次回の靴磨き会へ!

ノーザンプトンで最も長い歴史を持つ靴メーカー

トリッカーズ(Tricker’s)は、1829 年に創業したイギリスのノーザンプトン発祥の靴メーカーです。

ノーザンプトンは「革靴の聖地」として知られ、チャーチやクロケット & ジョーンズ、エドワードグリーン、ジョンロブなど、イギリスを代表する靴メーカーがこの町で誕生しました。

ノーザンプトンに軒を連ねる靴メーカーのなかでも最も長い歴史を持っているのがトリッカーズです。創業者の一族が 5 世代に渡って経営しており、伝統的な技術を守りながら靴作りを続けています。

今回は、トリッカーズが展開する商品の中でも人気の高いバートンと呼ばれるモデルをフィーチャーします。

Tricker’s BURTON トリッカーズ バートン

ぽってりとしたラウンドトゥとウィングチップ(フルブローグ)は、トリッカーズの代名詞とも言えるデザインです。

ボリューム感のあるラウンドトゥ。

アイレット(靴紐を通す穴)が縦に 4 つ並んでいます。

アイレットの数は奇数が王道とされています。3 つや 5 つなど奇数である方がデザインのバランスがいいのでしょう。

そんななか、バートンは偶数の 4 アイレットを採用しており、少し崩れた可愛さのある表情が魅力です。

4 アイレット。きっちりしすぎない、可愛らしい表情が魅力です。

機能面に優れた、カントリーテイストの靴

トッリカーズは、カントリーテイストの靴を多く展開しています。

カントリーテイストの靴は、貴族が狩りなどのアウトドアを楽しむために履いたのが始まりと言われ、耐久性や防水性などの機能面に優れている特徴があります。

現在のカントリーテイストの靴は、アウトドアを楽しむためというより、一つのファッションアイテムとして広く取り入れられているため、機能面はそれほど求められていません。

しかし、トリッカーズの靴は、カントリーテイストの靴が本来持っているような機能面を充実させた仕様を多く採用しています。

まず、アウトソールのレザーを二重にしたダブルレザーソールが採用されています。長年履いてもソールの交換が不要なほど丈夫で、ソールに厚みがあることで重厚感のある見た目になります。

ダブルレザーソール仕様。

また、防水性の高い「ストーム・ウェルト」が採用されています。

バートンはグッドイヤー・ウェルト製法で作られています。グッドイヤー・ウェルト製法で作られた靴には、「ウェルト」というパーツがアウトソールが側面に飛び出た部分の上面についています。

ストーム・ウェルトと呼ばれる仕様では、ソールとアッパーの隙間に水が侵入するのを防ぐため、ウェルトがもっこりした形状をしています。

また、ぬかるんだ場所を歩いても靴の中に砂利や泥が入ってこないよう「袋ベロ」が施されています。

アイレットがついている羽根を開いてみると、甲を覆い囲うようなパーツがついているのがわかります。これが袋ベロと呼ばれる仕様で、砂利や泥が羽根から靴の中に入らないようにバリアの役割を果たします。

ギャラリー

この記事を書いた人

カタオカケン

東京在住、靴作りに勤しむ 27 歳です。作るのはもちろん、靴を眺めたり、靴を磨いたりするのも好きです。鏡面磨きはなかなか上手くできません。

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