【革靴図鑑 No.18】CARMINA Quarter Brogue カルミナ クォーターブローグ

2018 年 6 月 27 日に池袋にておこなった靴磨きイベントの開催前に、サファイア @wax_sapphire さんの靴を撮影させて頂きました。*

サファイアさんありがとうございます!


スペインの小さな島で生まれ、150 年にも渡り靴を作り続けた一族。

その靴は、英国靴をも凌ぎます。

今回はスペイン発祥の靴ブランド、CARMINA(カルミナ)のクォーターブローグをご紹介します。

CARMINA(カルミナ)のクォーターブローグ

カルミナは、スペインのマヨルカ島で生まれた靴ブランドです。

創業は 1866 年。なんと「革靴の王様」と称されるジョン・ロブと全く同じ年に創業したというから驚きです。

6 世代にも渡って家族経営され、靴作りの技術は世代を超えて受け継がれています。

150 年以上もの間培われてきた技術が結集し、1997 年に新たに立ち上げられたブランドがカルミナです。

その長い歴史を裏付けるかのような丁寧な作りで、アッパーの一糸乱れぬステッチワーク、コバやヒールの仕上げは見事です。

ステッチワークとコバやヒールの仕上げは非常に丁寧です。

作りの丁寧さはもちろんのこと、木型の美しさにも注目です。

この靴に使用されているのは、レインラスト(Rain Last)と呼ばれるセミスクエアトゥの木型です。

程よい丸みを帯びたトゥと甲の長さはバランスが良く、クセのない美しい形状です。

程よい丸みのセミスクエアトゥ。

さすがはヨーロッパのメーカー、革質も申し分なくキメがとても細かいです。

ミュージアムカーフの色むらは大人っぽい雰囲気で、クォーターブローグのデザインともマッチしています。

ミュージアムカーフはキメの細かいです。

インソールパッド(かかとが当たる部分)にはアッパーと同じレザーが使われ、脱いだときにも靴を良く魅せるこだわりが見てとれます。

インソールパッドは、アッパーと同じレザーを使用しています。

グッドイヤー・ウェルト製法で作られており、修理しながら長く履けるのもポイントです。

最近日本語の CARMINA 公式サイトがオープンしたようです。気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

この靴のサイズ感

下記は、私が普段着用している靴のサイズ表です。

単位 サイズ
cm 25.5 〜 26.0
UK 7E
US 7.5D 〜 8D
EUR 40.5 〜 41

この靴のサイズ 7 を試着させて頂いたのですが、甲に少し余裕があり 6.5 が合うと思いました。

私は足の甲が低く、甲が締まりきらないことがよくあります。

甲の高さが普通かそれ以上の方であれば、普段選んでいる UK サイズと同じサイズを選べば、ちょうどいいサイズ感になるかと思います。

ギャラリー

コメントはこちらから

  • コメント失礼いたします。先日この靴(革靴図鑑No.18)を購入しました。掲載されている写真でもうっすら見えるのですが、アデレードの内側のフチの一部に白っぽい線があります。こちらは靴作りの際に(銀ペン?などで)引いた線なのでしょうか?その場合、目立たなくするにはどのようにするのがよいでしょうか? 実際に革靴を作っていらっしゃる方に伺ってみたくコメントをさせていただきましたが、貴ブログにそぐわないなどあれば削除いただいて結構です。よろしければご返信いただけますと幸いです。

    • コメントありがとうございます。

      おそらくは、革のパーツを張り合わせる代を書いた銀ペンの跡かと思います。
      スムースレザーに書いてある銀ペン跡であれば、消しゴムでこすれば目立ない程度に消えます。
      一度お試し下さい!

      • さっそくご返信いただき大変にありがとうございます。
        消しゴムも使えるんですね!やってみます(もちろん自己責任で)!!
        ご教示いただきありがとうございましたm(_ _)m

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