レザースニーカーの汚れ、手入れせずに放置していませんか?
毎日何気なく履いていると、汚れていることに案外気が付きにくいものです。
改めて見直してみて、すこし汚れているなと感じたら、手入れをして綺麗な見た目を取り戻しましょう!
この記事では、レザースニーカーを綺麗にする 2 つの手入れ方法を解説します。
この記事のもくじ
レザースニーカーを手入れする 2 つの方法
レザースニーカーをきれいにする方法は、「クリーナーを使った手入れ」と「水洗い」の 2 つがあります。
「クリーナーを使った手入れ」は、クリーナーを使って外側の汚れだけを落とす手入れです。
簡単な手入れなので、道具さえ揃えればものの 10 分でできます。
あまり時間をかけずにササッと手入れしたいときは「クリーナーを使った手入れ」がおすすめです。
「水洗い」は、革専用の洗剤を使って靴の中までジャブジャブ洗う手入れです。
クリーナーを使った手入れよりも綺麗に汚れを落とせますし、靴の中に染み込んだ汗も洗い流せるので、臭いもなくなります。
ただ、乾かすのに時間がかかるため、一度水洗いすると 2 〜 3 日は履けなくなります。
時間をかかてもいいから徹底的に綺麗にしたいときには「水洗い」がおすすめです。
レザースニーカー手入れ方法その 1:クリーナーを使った手入れ
それでは、まず「クリーナーを使った手入れ」の方法を紹介します。
クリーナーを使ってスニーカーの外側についた汚れを綺麗に落とします。
クリーナーで汚れを落としたあとに「乳化性クリーム」というクリームで革に潤いを与えます。
革は、乾燥するとひび割れや色あせなどの問題がおきることがあります。
手入れをする際には、汚れを落とすだけでなく乳化性クリームを塗って革を乾燥から守ることが大切です。
「クリーナーを使った手入れ」は慣れれば 10 分とかからないので、お出かけ前やお休みの日のちょっとした時間で済ませることができます。
用意するもの
「クリーナーを使った手入れ」で使用する道具を紹介します。
クリーナーやクリームは革専用のものを用意しなくてはならず、人によっては道具を揃えるのが面倒に感じるかもしれません。
しかし、すぐになくなるものではなく、月に 1 度の手入れでも 1 年以上はもちます。
また、レザースニーカー以外の革靴の手入れにも使用することができるものばかりなので、持っていない方はこれを機に揃えておくと良いでしょう。
馬毛ブラシ
まず、ホコリやチリなどのゴミを払い落とすための馬毛ブラシを用意します。
馬毛ブラシは毛先が程よくしなるので、ホウキのようにゴミを払い落とすことができます。
全体をブラッシングするので、しっかり持つことができる大きいブラシがおすすめです。
クリーナー
馬毛ブラシで落としきれない細かいゴミや汚れを拭き取るためにクリーナーを用意します。
革を痛めることなく汚れを落とすことができるモゥブレィのステインリムーバーがおすすめです。
乳化性クリーム
革に油分と水分を与えるために乳化性クリームを用意します。
革は乾燥に弱く、乾燥しすぎるとひび割れや色あせしてしまうことがあります。
革が乾燥するのを防ぐため、乳化性クリームを塗って潤いを与えることが大切です。
布
布はクリーナーで汚れを拭き取ったりクリームを塗ったりするときに使います。
使い古した T シャツなどでも代用可能です。
綿棒(あると便利)
シワや縫い目の黒ずみなど、細かな部分の汚れを落とすのに、綿棒が 2 〜 3 本あると便利です。
必ず必要な道具ではありませんが、綿棒を使えば汚れをよりしっかり落とすことができます。
消しゴム(あると便利)
ソールの側面の汚れを落とすために、消しゴムもあれば用意しましょう。
消しゴムでこすることで、ソールについた汚れを綺麗に落とすことができます。
クリーナーを使った手入れの手順
それでは、手入れの手順を解説します。
手入れの手順を解説するにあたり、写真の白いレザースニーカーを実際に手入れしてみます。
全体的に薄汚い印象で、ところどころ汚れが目立ちます。
この項目の最後で手入れする前と後のスニーカーを比較しているので、手入れすることでどれぐらい綺麗になるかも見てみてください。
手順 1. 馬毛ブラシでホコリを落とす
まず、手入れの邪魔になる靴紐を外します。
馬毛ブラシでブラッシングをして、スニーカーについたホコリやチリなどの汚れを払い落とします。
すこし力を入れてガシガシとブラッシングするのがコツです。
手順 2. クリーナーで汚れを拭き取る
次に、布を指に巻きつけて クリーナーを 10 円玉くらいの大きさに染み込ませます。
全体を優しく撫でるように拭いて、汚れを取ります。
一度では全体を拭ききれないので、2、3 回クリーナーをとり全体をまんべんなく綺麗にしましょう。
綿棒でシワの黒ずみを落とす
シワの黒ずみは、綿棒を使って綺麗に落とすことができます。
下の写真のように靴の内側から押して、クリーナーを染み込ませた綿棒でこすります。
少し強めにこするのがコツです。
消しゴムでソールの汚れを落とす
ソールの汚れは、消しゴムを使って綺麗に落とすことができます。
少し強めに消しゴムでこするとスルスルと汚れが落ちるので、ぜひ試してみてください。
手順 3. 乳化性クリームを塗る
米粒 1 つくらいの量を目安に、布にクリームを取って塗り込みます。
一度では全体を塗りきれないので、2、3 回クリームを取って全体に均一に塗り込みましょう。
手順 4. 布で磨く
最後に布で磨きます。
塗ったクリームを綺麗に拭き取るようなイメージで、すこし力を入れて磨きます。
これで手入れは終わりです。
ビフォーアフター
下は、手入れした後の靴の写真です。
拡大してみるとシワの部分の汚れが取れているのがわかります。
細かい部分の汚れもしっかり落とすことで、全体を見たときの印象も綺麗になります。
レザースニーカー手入れ方法その 2:水洗い
つぎに「水洗い」の方法を紹介します。
この手入れは、専用の洗剤で内側から外側までゴシゴシと洗って綺麗にします。
外側の汚れを綺麗に落とせるのはもちろんのこと、内側に染み込んだ汗まで洗い流すことができるので、臭いもなくなります。
ただ、汚れ落とす作業に 30 分 〜 1 時間ほど、乾燥をさせるのに 2 〜 3 日ほどかかる、大掛かりな手入れです。
乾燥させたあとは革がカピカピになっているので「乳化性クリーム」というクリームで革に潤いを与えなければいけません。
時間に余裕があって、なおかつ手入れするレザースニーカーをしばらく履かなくてもいいタイミングでおこなうのがおすすめです。
用意するもの
水洗いで使用する道具を紹介します。
用意する道具が多くお金がかかってしまうように感じるかもしれませんが、ほとんどの道具は 100 均で揃えることができます。
意外と安く済ませることができるので、100 均でまとめて道具を購入するのもアリです。
ただ、革用の洗剤(サドルソープ)と乳化性クリームは 100 均には置いていませんが、Amazon や楽天で手に入ります。
バケツ
手入れの最初に、ぬるまにスニーカーを浸し汚れを浮かします。
これをおこなうために、両足がすっぽり収まるくらいのサイズのバケツを用意します。
タライでも構いません。
サドルソープ
革用の洗剤、モウブレイのサドルソープを用意します。
サドルソープは革を洗う専用で開発された洗剤なので、取り扱いがデリケートな革製品にも安心して使うことができます。
水洗いをするのにボディーソープで代用する方もいるようですが、私はサドルソープをおすすめします。
ボディーソープに含まれる添加物が革に悪影響を及ぼす可能性があるからです。
サドルソープはボディーソープに比べて割高ですが、すぐになくなるものではありませんので、革専用に作られているサドルソープを使用するのが無難です。
スポンジ
サドルソープを泡立て、スニーカーをゴシゴシ洗うのにスポンジを使います。
100 均に売っている食器洗い用のもので構いません。
歯ブラシ
スポンジでは届かないような縫い目やシワなどの細かい部分を綺麗にするのに歯ブラシを使います。
自分の歯ブラシを見て「毛がバシバシでもう使えないな…」と思ったら、その歯ブラシを使ってしまいましょう!
なければ、100 均のもので構いませんので用意します。
タオル
洗い終わったあと、靴についた泡や水分を拭き取るのにタオルを使います。
新聞紙
靴を乾かすときに新聞紙を使います。
靴の中に入れることで、湿気を吸い取ってくれます。
最近は新聞をとっているご家庭が減っているそうです。新聞紙がない方は、食器などを包む用に 100 均に置いてあるので、少しだけもらってきましょう。
乳化性クリーム
革に潤いを与えるために乳化性クリームを用意します。
革は乾燥が進むとひび割れや色あせといった問題が起きることがあります。
水洗いしたあとは特に革が乾燥しているので、履いたときにバリッとひび割れる、なんてことになりかねません。
そうならないためにも。乳化性クリームを塗って潤いを与えて革を乾燥から守ることが大切です。
布
布は、クリームを塗るときと最後の仕上げに磨くときに使います。
使い古した T シャツでも代用可能です。
シューキーパー(あるとなおよし)
必ず必要なわけではありませんが、シューキーパーがあると便利です。
シューキーパーとは木材やプラスチックでできた靴の形をしたもので、スニーカーの中に入れることで形を綺麗に保つことができます。
革は乾く過程で変形・硬化する性質があるため、水洗いをしたあとの乾かしている間で形が崩れてしまうことがあります。
このときシューキーパーを入れておけば型崩れを防ぐことができます。
もしなければ、型崩れしないように新聞紙などを詰めておく方法もありますが、変な形になってしまうおそれがあるため、シューキーパーの方がおすすめです。
水洗いの手順
それでは、靴の洗い方を解説します。
下の写真のスニーカーを実際に手入れしながら手順を解説をしていきます。
全体的に薄汚れていて、お世辞にも綺麗とは言えない状態です。あと、ちょっとにおいます…
この項目の最後で手入れする前と後を比較しているので、どれぐらい綺麗になったかも見てみてください。
手順 1. 靴紐を外してぬるま湯にひたす
まずは、バケツにぬるま湯をはって靴をひたします。
ぬるま湯に浸した状態で 30 分 〜 1 時間ほど放置して汚れを浮かします。
手順 2. サドルソープで洗う
スポンジにサドルソープをとり、クシュクシュと泡立てます。
まずは、靴の外側から綺麗にしていきます。
ゴシゴシとこするのではなく、優しく洗顔をするようなイメージで、スポンジを使って汚れを落としていきます。
革の表面に傷が入ってしまうので、スポンジの固い面は使用しないように注意しましょう。
外側を綺麗にしたら、次は内側を綺麗にしていきます。
内側は多少ゴシゴシしても構いません。
インソールがついている場合は、外して綺麗に洗うか、新しいものに買い換えましょう。
内側を綺麗にしたら、次は歯ブラシでシワや縫い目の部分を綺麗にします。
サドルソープを歯ブラシの先にちょこっと取り、ゴシゴシします。
この時点で、シワや縫い目の黒ずみはすっかり取ってしまいましょう。
手順 3. タオルで水や泡を拭き取る
サドルソープで全体を綺麗にしたら、水や泡をタオルで拭き取ります。
サドルソープには革の保湿成分が含まれているので、洗い流さずにタオルで水や泡を取るようにします。
強く拭きすぎると革に傷がついてしまうので、優しく拭くのがコツです。
手順 4. 日陰でよく乾かす
タオルで水気を取ったら、新聞紙を中に詰め込み風通しのいい日陰で 1 日乾かします。
新聞紙は 3 〜 4 時間ごとに入れ替えるようにします。
新聞紙をつめたまま放置すると、湿気を吸った新聞紙が靴の中の湿度を高くしてしまい、カビの原因になります。
1 日経って半乾きの状態になったら、型崩れしないようにシューキーパーを中に入れて、さらに 1 〜 2 日ほど風通しのいい日陰で乾かします。
シューキーパーがないときは、新聞紙を詰めておきましょう。
1 〜 2 日陰干ししたあと靴の内側を触ってみて、湿り気がなくなっていたら次の手順に進みます。
手順 5. 乳化性クリームを塗る
乾燥してカピカピになってしまった革に乳化性クリームを塗って潤いを与えます。
米粒 1 つくらいの量を目安にクリームを取り、スニーカーに塗っていきます。
一度では全体を塗りきれないので、2、3 回クリームをとってまんべんなくクリームを塗ります。
手順 6. 布で磨く
最後の仕上げに、全体を布で磨きます。
クリームを拭き取るようなイメージで磨くと、綺麗に仕上がります。
これで手入れは完了です。
ビフォーアフター
下は手入れをしたあとの写真です。
拡大してみると、ところどころ汚れて黒ずんでいたところが綺麗になっているのが分かります。
写真では伝わりませんが、においもなくなりました!
これで気持ちよく履くことができますね。
レザースニーカーを手入れする頻度
レザースニーカーの手入れは、汚れがついたタイミングでするのがおすすめです。
全体をぐるりと見まわして「汚れがついているな」と思ったら手入れをするようにすれば、汚れがない綺麗な状態を常に保つことができます。
また、「一日履いたら馬毛ブラシでブラッシングする」のもいいでしょう。
靴は、一日履くだけでもホコリやチリまみれになります。
ブラッシングすることで、綺麗な見た目を保つことができるのはもちろん、汚れに気がつきやすくなります。
履いたあとはブラッシングし、汚れが気になってきたらクリーナーやサドルソープで綺麗にする、これが靴にとっては一番良いサイクルです。
おわりに
綺麗に手入れしたスニーカーを履くときは、まるで新品を履いているような気分になります。
新鮮な気持ちで履けるので、出かけるのがいつもよりちょっと楽しくなりそうですね!
ここまで読んで頂きありがとうございました。