「良い靴と長くつきあう靴磨きセット」の使い方

こんにちは、カタオカケンです。

革靴を手入れしようとすると、クリームだったりブラシだったり、たくさんの道具が必要になりますよね。

「どんな道具が必要か分からない!」「一度に揃えるのが面倒」という方に向けて、このブログでは「良い靴と長くつきあう靴磨きセット【シューキーパー付き】」という靴磨きセットを販売しています。

この記事では、この靴磨きセットの使い方を詳しく解説しています。

手入れをする前に

「良い靴と長くつきあう靴磨きセット【シューキーパー付き】」には、以下の 7 つの道具が入っています。

手入れをはじめる前に、道具が一通り揃っていることを確認してください。

  1. シューキーパー
  2. クリーナー
  3. 布(2 枚)
  4. 乳化性クリーム
  5. 豚毛ブラシ
  6. 馬毛ブラシ
  7. ペネトレイトブラシ

手入れは、両足でだいたい 10 分くらいかかります。

休みの日や夜など、時間があるときにやってみてください。

それでは、使い方と手入れの手順を解説します。

手入れをするときの 3 つのポイント

革靴を手入れするときの 3 つのポイントを紹介します。

  • ポイント 1. できるだけ明るい場所で手入れする
  • ポイント 2. 汚れてもいい場所で手入れする
  • ポイント 3. 汚れてもいい服装で手入れする

手入れをするときは、靴の状態を見ながらおこないますので、できるだけ明るい場所でやるのがおすすめです。

また、ブラッシングでゴミが落ちたり乳化性クリームがついて汚れてしまうことがあるので、汚れてもいい場所で手入れしましょう。

室内で手入れするときは新聞紙などを敷いておくと後片付けが楽チンです。

乳化性クリームがついて服が汚れてしまうかもしれないので、汚れてもいい服装でおこなってください。

STEP 1. シューキーパーを入れて形を保つ

(以降の動画でも片方の靴だけで解説していますが、実際やるときには両方の靴で進めてください)

最初に、手入れの邪魔になる靴紐を外して、シューキーパーを靴の中に入れます。

シューキーパーを入れることによって靴の形がしっかりと保たれ、これ以降の作業が格段にやりやすくなります。

手入れのポイント:シューキーパーは基本的に入れたままで

シューキーパーは手入れの際にも使いますが、メインの用途は「型崩れの防止」です。

靴を履いていないときも、型崩れを防止するために靴の中にいれておきましょう。

STEP 2. 馬毛ブラシでブラッシングしてゴミを払い落とす

次に、馬毛ブラシで靴全体をブラッシングします。

力を込めてガシガシとブラッシングするのがコツです。

ソールの側面の隙間はゴミが溜まりやすいので、入念にブラッシングしておきます。

手入れのポイント:1 日履いたらブラッシング

1 日履いたらブラッシングするようにすると、きれいな状態が長持ちします。

靴についたホコリやチリは、革の乾燥を早め、色あせやひび割れといった問題を引き起こします。

玄関先の目のつくところに馬毛ブラシを置いておき、脱いだときや履いて出かける前にブラッシングする習慣をつけておくといいと思います。

STEP 3. クリーナーで細かな汚れを拭き取る

クリーナー「モゥブレィ・ステインリムーバー」を布に染み込ませ、靴全体を拭いていきます。

布でゴシゴシとこすると革に傷がついてしまうことがあるので、やさしく拭くのがコツです。

一度クリーナーを染み込ませただけでは拭ききれないので、2 〜 3 回に分けて全体を拭きます。

布が汚れてきたら、布を巻き直してきれいな面を使うようにします。

繰り返し拭いても布に色が付いてきますが、汚れが落ちたあとも革の染料が付いてきます。ひと通り拭けば汚れはおおかた取れているので、次に進んで大丈夫です。

手入れのポイント:布は「汚れ落とし」と「仕上げの磨き」で使い分ける

セットには 2 枚の布が入っており、「汚れ落とし用」と「仕上げの磨き用」で使い分けます。

2 枚のうち 1 枚はこの手順で使うようにして、残りの 1 枚は最後の仕上げに使います。

STEP 4. 乳化性クリームを塗って革に潤いを与える

ペネトレィトブラシを使い、革に乳化性クリーム(サフィール・ビーズワックスファインクリーム)を塗ります。

乳化性クリームには “水分” と “油分” が含まれており、これを塗ることで革の乾燥を防ぎます。

ペネトレィトブラシに米粒 1 つぶんくらいの乳化性クリームを取り、円を描くような動きで塗り広げます。

一度では全体に塗りきれないので、3 〜 4 回くらいに分けて全体に均一に塗ります。

つま先から甲にかけて、右サイド、左サイド、かかと周りといったように、ざっくりとした靴の部位ごとで塗っていくと、塗り残しができにくいです。

ソールの側面の隙間にも乳化性クリームを塗っておくと、仕上がりがきれいになります。

手入れのポイント:ペネトレィトブラシは、ときどき洗う

何度か使うとペネトレィトブラシの毛先が乳化性クリームで固まってくるので、ときどき洗うようにしましょう。

洗うときは、お湯と食器洗い洗剤を使います。

詳しくは以下のこちらのページで紹介しているので、ご覧ください。

STEP 5. 豚毛ブラシで乳化性クリームをなじませる

豚毛ブラシでブラッシングして、乳化性クリームを革になじませます。

すこし力を込めて入念にガシガシとブラッシングします。

靴全体にしっかり乳化性クリームをなじませると、仕上げに布で磨いたときにきれいになります。

ソールの側面の隙間にも乳化性クリームを塗ったら、この部分もしっかりブラッシングしておきます。

STEP 6. 布で磨いて艶を出す

最後に、布で磨いて艶を出します。

乳化性クリームにはロウ成分が含まれており、布で磨くことで革の表面にうっすらロウ成分の膜ができます。

この膜によって革表面がツヤツヤとしたきれいな見た目になります。

最後に靴紐を通せば完了です。

おわりに

上で紹介した手入れを月に 1 回ほどおこなえば、革靴のきれいな状態をキープできます。

ぜひ定期的に手入れをして、革靴の経年変化を楽しんでください!